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【孤独の果ての奇行】「このガキ、何とかせい!」"学区内の狂った名物クレーマー"に成り果てた「体力お化け老人」の恐るべき危害

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今回の事件を受け取材を進めたところ、身近に住む孤独な高齢者に日々危険を感じ、ある施設に相談した経験を持つ女性に話を聞くことができた。

40年ほど前に新興地として整備され、今では地域のなかでも有名な住宅街として知られるエリアにお住まいの中峰しほりさん(仮名)、44歳の会社員だ。

「一度は出た実家を引き継ぎ、夫と子供2人とでその家に暮らしています。今回の事件を聞いて、近所のおじいさんを思い出しました。その高齢者には恐怖すら感じていましたね」

しほりさんの子供は2人とも小学生。学区内の小学校でもこの老人の存在は有名だった。

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©Getty Images

「以前は毎日のように小学校まで行ってインターフォンを押し、子供の登下校時の交通マナーが悪いとか挨拶しないとか、そんなことでクレームつけまくっていたんです。

ただ、それがあまりにひどいので警察だか役所沙汰になったとかで、学校通いは止んだんです」

しかし、この老人がクレームをつける相手は小学校だけに留まらなかった。

「文教地区の一角でもあるので、うちの周辺には学校や塾、習い事の教室などがたくさんあります。その老人は、特に相手にしやすそうな小規模な教室などを狙ってクレームをつけに行っているようでした……」

老人は夏場でも常に毛玉のついたウールのベストを身に着け、錆かけた自転車に乗って現れた。

「その老人は、うちの息子が通っているそろばん教室に通い詰めていた時期もありました。もちろんそろばんを習いに、ではないですよ」

老人は子供たちが集まってくる夕方、まるで自分もそろばん塾の生徒のような顔で自転車に乗って颯爽と登場し、教室の入口まで入ってきて「おーい、ちょっと」と大声で講師を呼びつけたという。

「そろばんの先生は60歳くらいの女性。その方を玄関先まで呼び出して、毎回のようにクレームをつけたというんです」

息子の話によると、「お前のとこのガキらは二列で自転車乗りくさりやがって! ちゃんと教育せいよ、それで先生って呼ばれてんのか」というような苦情を大声で言うのだとか。

「ガラガラ声で狂ったように怒鳴るので先生も最初はよほど子供のマナーが悪いのか、と思ってしまったそうです。で、初めて来た時は何とか穏便に済ませようとしてやり過ごしたそうなんですね」



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