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【後編】パワハラの成敗は悪なのか?本当に怖いパワハラを容認する体質とは

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また新人のドライバーがやめたと知ったが高山さんは、もう何もしないと決めていると話す。

「僕、次が決まり次第、辞めようと思っていて。他人のために戦っても意味ないなって。すごくやるせない気持ちですが、きっとこういうことなんですよね。パワハラがなくならない理由って。結局は民度というか、その会社のみんなの気持ちのレベルというか…。無関心じゃ、どうしようもないですよね」。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は話す。

「パワハラはまだまだ蔓延っています。訴えることで関係やバランスが崩れることをよく思わない体質もまた、多くあると言えるでしょう。特に小さい会社では、それが顕著かもしれないですね。会社の体質を1人で変えることは、かなり難しく、労力も入ります。それに向き合うのは、よっぽどその会社に思い入れがないと難しいのが現実でしょう」。

ビッグモーターの事件を見て高山さんはこう思ったという。

「日常化したパワハラから自分を守るために、感覚を麻痺させるんだろうなって。じゃなきゃ、あんなメールに耐えられませんよね。人生詰みますよ…」。

許し難い行為であるにもかかわらず、いつになってもなくならないパワハラ。その根源は、一体どこにあるのか。正しい事を正しいと言えない世の中にもその責任の一端があるように思えて仕方がない。

取材・文/悠木 律

 



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