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【後編】パワハラの成敗は悪なのか?本当に怖いパワハラを容認する体質とは

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「ああ、余計な事をしたんだなと。僕自身、間違った事をしたとは思っていませんが、みんなにとってはそうではなかったんですね」。

高山さんの身に降りかかったのは、皆からの無関心だけではなかった。その日から、家に変な電話がかかってくるようになったというのだ。

「リストラの原因は女関係とか、パワハラしているとか、暴力事件で逮捕歴ありとか、あることないこと一言言って電話は切れます。自宅の電話だったので、出るのは妻か娘。2人から不審の目を向けられたのはいうまでもありません。弁解はしましたが、わかってもらえているかどうか…」。

相手はおそらくあの上司だ。しかし、確固たる証拠がない。仕方なく、家の電話はしばらく線を抜いておくことにした。すると今度は知らない番号の携帯から、毎晩毎晩メッセージが届くようになった。

「パワハラ男とか、余計な事をしやがってとか、毎晩毎晩送られてきて、本当にノイローゼになりそうでした。正しい事をしたはずなのに、段々と自分が悪いことをしたのかもしれない…そんな風に思ってしまうほど、追い詰められていきましたね。言葉って本当に怖い。暴力以上かもしれません」。

高山さんは社長にもこの内容を相談したという。しかし答えは釈然としなかった。

「電話番号が上司だという証拠がないと。まぁ確かにそうですよね。警察で訴えることも考えましたが、それはそれでなんとなく気が引けてしまって…。結局、メール攻撃は2週間ほど続いて、途絶えました。その頃にはあの上司も復帰をしていて、たまに詰所で顔を合わせることもありましたが、何か言ってくるわけでもなく、僕の方からも何かを言うわけでもなく、有耶無耶になっていきました」。



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