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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】【教育の敗北?】蔓延する「読書感想文ビジネス」の闇。AI技術発展の裏側にある学校教員の苦悩とは。

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
▶︎前編はこちら

前編あらすじ】

いつの時代も学校の宿題で読書感想文課題に悩まされている学生たち。そんな中、昨今のAIサービスの普及や「読書感想文ビジネス」と呼ばれる宿題代行にすがる学生も多く、日々教育関係者や学校教員たちは頭を悩ませていた。学習塾を経営する玲子さん(仮名)もその一人だった。

「『他人が書いた読書感想文を購入して、書き写して提出している』という生徒が、一定数いるらしいということは、把握しています。でもだからといって、対処ができないんです!

どうやって対処しろって言うんですか?『本当にあなたが書いたの?』なんて言うことを全員に聞くわけにいかないでしょう?『さすがにこれは違う』とわかる場合もあります。

明らかに学力に比例していない言葉遣いをしていたり、おおよそその子の性格からかけ離れた情緒の在り方で文章が進められていれば、『本人が書いたものではないな』って思います。

思いますけど、そんなこと問い詰めて何になるんですか?問い詰めてもし本人が書いたものだったら、その本人の資質というか素質をこちらが見誤っている上に、その本人に酷い偏見をもっていたことを露呈するだけでしょう?どうしようもないんです」

叫ぶようにそう言うのは、未知留さん(仮名)48歳だ。

関西圏の私立高校で国語を教えている彼女自身は、本を読むことがとても好きで、読書感想文は「大変だし、しんどい宿題だとは思っていたけど、あの宿題があったから、2000文字なんて途轍もない文字数も、書けない量じゃないと思えるようになった」そうだ。



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