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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】【教育の敗北?】蔓延する「読書感想文ビジネス」の闇。AI技術発展の裏側にある学校教員の苦悩とは。

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彼女は、比較的高校生たちと年齢が近く、親しまれやすいタイプの教員だそうで、彼らがどんなものに興味を持っているのかということもある程度知っている。

「短く伝えるティックトックみたいなものが『良し』とされていて、YouTubeでもショート動画しか見ないなんて子たちに、2000字もの感想を書け!なんてのはもう時代錯誤なんです。

『読書活動の推進』をしたいのであれば、『自分が読んで面白かった本を30秒以内でPRしなさい』とかにした方が、本を読むし、短くまとめるために頭を使うのではないかなあと思っています。

そして、『その動画をできるだけ視聴されるように工夫を凝らしなさい』なんて文言を付け加えれば、かなり盛り上がりますよ。

自分でアカウントを持っていて、ユーチューバーになりたいなんて子もいるのだから、もうそういうのでないと、無理なのかも」

よさそうな案を思いついているのに、あずみさんの表情は暗い。

「なんかでも、そういうことをしないといけないっていうのも、情けない話ですよね。教育の敗北……みたいなものを感じます」

最後はつぶやくように小声で言って、黙ってしまった。



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