「そうですね……。すでに女として見てくれない状態でしたから、逆に『いくら流行ってるからと言って、見苦しいものを見せるなよ』と叱られました。夫は、私が裏アカで大勢の男性から賞賛を浴びているなんて、これっぽっちも思わないでしょうね。
その日は夫が出て行ったあと、これ見よがしに過激な写真をいっぱい撮りましたよ。『アンタが見苦しいと吐き捨てたオンナは、別世界では、高嶺の花なんだよ』って、心の中で思いっきり悪態をついてやりました」
スミレさんは口を尖らせるが、ご主人に怪しまれなかったことは救いだ。一方で、名前も顔も知らない不特定多数の男性ファンからの「いいね」を増やそうと躍起になる姿に、いくばくかの哀れみを感じてしまう。
RANKING
2
3
4
5
2
3
4
5