【後編】賞賛されたくて…SNSで自分を偽る女性たちの、過激すぎる「裏アカ」事情

スミレさんは語る。

「裏アカを持つきっかけは、上野りゅうじんさんのコミックエッセイ『女はいつまで女ですか？裏アカ主婦・結衣が堕ちた地獄』を読んだことです」

主人公の主婦・結衣（39）は夫と2人の娘との４人暮らしだ。結衣は、夫婦レスや自分が夫に「女」として見られていないことに焦りと不安を感じ、派手なランジェリーをつけて、『白桃＠人妻日記』という裏アカで、セクシーな画像を投稿。多くの賞賛と『いいね』をもらうことで満たされるようになる。

「私自身、息子を出産後に夫婦レスになり、主人公・結衣さんの焦りが痛いほどわかりました。そして、同じように『顔出しナシのセクシー画像』を投稿するようになったんです」

豊満な胸元を手やロングヘアで隠して自撮りをし、美肌加工をしてアップするスミレさんに、多くの男性ファンが食いついた。

「投稿は１日おきくらいですが、信じられないくらいの反響がありました。フォロワー数は４万を超えたでしょうか。『スミレさん、素敵です』『逢いたいな』『ご主人が羨ましい』などのコメントが立て続けに送られて、最初こそ戸惑いましたが、徐々に嬉しさがこみ上げてきましたね。

夫は私を女と見てくれないけれど、ネットの世界では私を褒めたたえ、求めてくれる男性がたくさんいる。それだけで、女として失っていた自信が、少しずつ回復してくるんです。私を女と見てくれない夫に対してのささやかな復讐もあったでしょうか」

実際、スミレさんの裏アカを見ると、きわどい写真が多い。しかも、露出度が高いほど「いいね」が増えている。