【後編】賞賛されたくて…SNSで自分を偽る女性たちの、過激すぎる「裏アカ」事情

「顔出しはしていないので、まず大丈夫だと思います。口元は出していても、微妙にあごのラインを整える美容加工もしていますし……。あとは『SNSにアップしたら、すぐに画像を消去する』。これは鉄則ですね。

他にも気をつけていることがあります。本アカと裏アカをフォローし合わない。出身地やバースデーは、本アカと重ならないように書く。絵文字なども本人のクセが出ますから気をつけていますね」

なるほど、本アカから紐づけられない工夫も必要なのだ。

裏アカ撮影にはかなり慎重になっているスミレさんだが、一度だけヒヤッとした体験があるという。

「ある日、夫と息子を送り出した午前中にリビングで撮影をしていたんです。その時は、購入したばかりの自撮り棒を三脚使用にして、床に横座りするようなポーズだったんですね。大事な部分は♡マークで隠そうと思って、衣服をいっさい身に着けずに。

すると、突然、夫が帰ってきたんです。リビングのドアを開け、『何やってるんだ！』と驚く夫に、私はとっさに『自分のためのセルフヌードを撮ってるの。今、女性の間で流行っているの。あなたこそどうしたの？』と訊くと、『忘れ物を取りに来たんだ』とひと言。あの時の衝撃はいまだに悪夢に見るほどです」

ご主人に咎められなかったのだろうか。