ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「実家がゴミ屋敷だと近所に噂され……」掃除ができない母に怒りをぶつける娘の慟哭

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

それから、隔週で実家へ通っていた恵さんだったが3か月ほど母と会うことを避けていた。

実家へ行っても休まらないし、母に掃除や片付けのことを強く言っても治らない、この先きっとわかり合えないと思ったようだ。

「母は友人も多いし、コミュニケーション力もあるほうです。なのに家は凄く汚い。本などを読んで色々調べたんですが、ためこみ症って病気と認められているようですね......。

母を病気と思えば、向き合い方も変わってきました。それに母方の祖母の家も物で溢れかえってたんです。ためこみ症は育ってきた環境も関係するようですね」

今回のケースのように実家を出てから、実家が汚いと気づく人は少なくない。

綺麗・汚いと感じる価値観は人それぞれなので、わかってもらうためには時間が必要なことも事実だ。

自分が汚いと思っていても、住んでいる本人が不満を感じていなければ説得して掃除をするように行動させるのは難しいだろう。

危機コンサルタントの平塚氏は言う。

「捨てない親世代は、物に思い入れが大きいので否定的な言葉を投げられると喧嘩になってしまいます。汚い実家を片付けるなら『物が多いとつまずいて転んでしまうので危ないよ。

捨てたらどう?』など、片付けに前向きになるような声かけが必要です。片付けのコツは、今回の恵さんのようにとにかく家中の物を減らし、最終的に業者を利用するなどプロの手を借りることが最善の策でしょう」

現在の実家はある程度綺麗に保てており、基本的に恵さんは母と外出先で会うようにしているようだ。

定期的にランチへ出かけたり自宅アパートに呼び、子どもたちと夕ご飯を食べたりなど程よい距離感を保ち、「いい親子関係」を築いている。

取材・文 錦城和佳



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5