【後編】「実家がゴミ屋敷だと近所に噂され……」掃除ができない母に怒りをぶつける娘の慟哭

【前編のあらすじ】

物を捨てられない母に対し、徐々に疑問を抱き始める山下恵さん（仮名・40歳）。家のものを捨てようとすると「いつか使うから！」と止められ思うように作業が進まない。そんな中、恵さんが呆れ果てる事件が起きてしまう......。

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日曜のお昼、いつものように実家へ顔を出しにいった際、見慣れない段ボールが３箱積まれているのが目に入る。

「これは何......？」と中を開けてみるとすべてお皿。新聞紙に包まれているが、どうも新品ではなさそうだ。

母に尋ねると、このような返事が返ってきた。

「コロナで友人が居酒屋を閉めたから、もったいないからもらってきたのよ！ あんたたち貰う？ いらないなら誰かにあげようと思って」

そう話すが、ダンボールに入っているのはどれも大皿だ。一般的な家庭では使い勝手が悪そうなお皿ばかり。

こっちは頑張って物を捨てようと必死なのに......。

頭に血がのぼった恵さんはついに「ゴミをもらってこないでよ！ お母さんがこんなんだから昔から家は汚いんだよ！」と言うと母は逆上。

「少しずつ片付いているんだから、置いておけばいいでしょ！ こんなに質の良いお皿捨てるなんてもったいない！ いつか使うんだから置いてなさい！」

その「いつか」が来ないから、家には物が溢れ不潔なことに気づいていない実母だったのだ。