そんな矢先、恵さんが知らないところで実家がゴミ屋敷と噂されている事実を知ることになる。
実家近くのスーパーで買い物をしている際、仲がよかった同級生に会ったときのことだ。
「久しぶり！ 恵ちゃんのお母さん、元気してる......？ 恵ちゃん家、けっこう大きいけどなんていうか......物が多いじゃん？ もし誰も住んでいないなら業者とかに連絡したほうがよくない？」
彼女は言いづらそうに、遠回しに「恵ちゃん家、近所ではゴミ屋敷って噂だよ」と教えてくれたようだ。
「まさかご近所さんからゴミ屋敷と言われているなんて......。とっても恥ずかしくなりました。確かに、そう言われても仕方ないです......。
外には使わなくなった洗濯機や家具が積まれていて庭の木や草は手入れされていない。思い出がたくさん詰まった素敵な家だったのに、悲しいです」
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