私の夫を馴れ馴れしく｢隆さん｣と呼び…。20歳も年上の“駐在妻”に単身赴任の夫を寝取られた女の復讐

翌日。「緊急の用事で、会社に明後日出社しないといけないから、急遽帰国したい」と言い、無理やり航空券を予約。飛行機に飛び乗った由紀。さすがに隆も「せっかく来たのにどうしたんだ？」と驚いていたが、もう由紀にはここにいる意味が見出せなくなっていた。

「帰国して一か月後、弁護士を通じて、離婚の申し立てをしました。突然のことに驚き、最初は離婚に反対していた隆も、『由紀さんは駐在先を訪問してある発見をしたそうですよ』と弁護士から言われ、その直後に離婚を承諾しました。本当は洗いざらい二人の関係を暴露して、隆とあの上司の妻を窮地に立たせてやろうとも考えましたが……。当時の私に、そんなパワーはありませんでした」

由紀は今でも、あの時玄関で勝ち誇ったように自分を見た、上司の妻の目をふと思い出すという。

「閉鎖的な世界の中で、一体何に彼女は勝ったつもりだったんですかね……」