その後の調べで、サロンのオーナーが、例の妻とマンションの一室で時を過ごした中国人男性であると判明した。その男性は、蒲田周辺で幾つかの中国食材店を営んでいる他、都内に数棟のビルを所有していた。
「その男性が妻のパトロンですよね…。」
調査結果を知った依頼者が、諦めたように言った。
「この男性との関係について、もう少し調査しますか?」
依頼者に尋ねると、こう言った。
「これ以上、知りたくないので結構です。何か、やっと決心がつきました。」
それから、数か月後、再び依頼者から連絡があり、「妻と離婚することになった」と伝えられた。
「娘の親権を得るために、何でもするつもりです。妻の店で行われていることを警察にも伝えようと思うのですが、付き添っていただけないでしょうか?」
後日、調査報告書と、「店内での録音データを持参し、弊社の代表と元警察官の顧問とが依頼者に同伴した上で、「癒しサロン 桃林」に関する情報を警察に報告。店は営業停止となり、依頼者も無事に、娘の親権を得ることができた。
「結局、娘を片親にしてしまいましたが、淋しい思いをさせないようにがんばります。」
そう、我々に伝えた依頼者の表情は、最初にあった時よりも、ずっと力強かった。
探偵;こころたまき
株式会社児玉総合情報事務所
https://kodama-group.jp/
【探偵 こころたまきの事件簿をさらに読む】
親族全員、行方不明。探偵が見た、山林所有者一族にまつわる「おぞましいほどの不運」
「そういうことか…」デキちゃった結婚した中国人妻のマッサージ店で、日本人夫が見た「信じられない光景」
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