「電磁波の影響でアタマが痛い…」50代夫婦が抱え込んでいた「おぞましいほどの闇」

探偵家業をしていると、特殊な相談を受けることがある。

小田急線に乗って新宿から約１時間。駅の改札を出て、商店街を右に曲がって少し歩いたところに、その喫茶店はあった。依頼者の小田夫婦との約束は20時。依頼相談の待ち合わせとしては、かなり遅い方だ。通常の喫茶店なら閉店する時間だろう。しかし、ここは22時まで営業している。

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20時を少し過ぎたころ、小田夫婦は現れた。夫婦の年齢は50代後半。

夫の小田敏史（仮名）は堂々とした佇まいだ。

眼光が鋭いが決して柄が悪いというわけではなく、年齢よりも若々しい印象を受ける。一方、化粧っ気がなく、地味で控えめな装いの妻・小田聡子（仮名）は、夫の後ろに隠れるように俯き気味で店内へと入って来た。

「電磁波の影響で、妻が苦しんでいるんです。何とかならないでしょうか？」