【前回のあらすじ】法律事務所を経営する依頼者からのリクエストは「中国人妻が突然始めたマッサージ店の実態を調べてくれ」。パトロンの存在を公言する妻は、いったい何を営んでいるのか?
―これは、実際に潜入するしかないんじゃないか?-
また新たな獲物を狙い、周囲を見回していた依頼者の妻の横を、男性調査員がわざとゆっくりと通りすぎようとした時、妻が調査員を呼び止めた。
「お兄さん、最高に気持ちいいマッサージどうですか?」
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調査員は、依頼者の妻の導くまま、「癒しサロン 桃林」へ入店した。
2人の中国人女性スタッフの好きな方を選べると言われ、手前にいた若い方の中国人女性を選んだ。
四方にカーテンを引かれた空間内で、若い中国人女性の身の上話を聞きながら、通常のマッサージを受け、60分が過ぎた頃、おもむろに年配の方の中国人女性スタッフが入ってきて、調査員の耳の元で囁いた。
「どうします・もっと気持ちくなる?」
「それって、どんなことしてくれるの?」
調査員が女性に尋ねた。すると彼女は、更に5,000円を支払えば、手で調査員の男性性器をマッサージし、射精させる行為を実施すると説明した。
調査員は、わざと迷うふりをしてから、
「ごめん、今日はとりあえずいいや。また別の日に出直すわ。」
と伝え、通常料金を支払ったうえで退店した。もちろん、男性調査員は、妻が彼に声をかけるところから、入店してからの女性スタッフたちとのやり取りも含め、全て、スマホの録音アプリで録っていたのだった。
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