ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿

「マジで後悔しかない…」立ち会い出産で男性不能になるなんて。ある新米パパの「切実な嘆き」

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

「今となっては、もっとシミュレーションしたり体験談読んだり、事前に考えておくべきだったかもしれないと思います。出産現場を見た誰もが、感動感動良かったね、だけじゃないってことを知っておくべきだった」

彰吾は憂鬱そうな表情を浮かべた後、手元のカップを持ち上げてコーヒーを一口飲んだ。

「1人だけ、友達に相談したんですよ。マジで出産見なきゃ良かったんだけどって。そうしたら、そいつにドン引きされて、それもショックでしたね。オレはすごい感動して、本当に立ち会って良かったぞって言われてしまって。自分が冷たい人間なのかなって、悩みが深まりました。オレだけなのかなあ」

違うと思いますよ、と告げると、慰めだと思ったのか彰吾は含み笑いを見せた。

「こんな話していいのかどうかわかんないけど、妊娠中はよくセックスしてたんです。もちろん安定期にさしかかったくらいからですよ。出産本みたいなやつを読んだら、気をつければ大丈夫って書いてありましたし、妻がすごく積極的だったので……もちろん、最初は怖かったですよ。でもコツがつかめたっていうか、体位に注意して優しくしました。妻の感度が謎に上がってて、何だかすごく良かったですね」

©Getty Images

妻の体型の変化に対しては、生理的についていけないという感覚はなかったのだろうか。

「ありませんでした。それは一切なかった。妻は結構そっちを心配してたんです。こんなお腹になっちゃって、いやじゃない?  なんてバカなことをよく聞いてきましたね。乳輪が大きくなって色が濃くなったこととか、おへそ周りの濃くなった毛とか、見ないほうが良くない? とか。でもオレは凄く美しいと思いました。むしろ見たいよ、電気つけてやっていい? とか言っちゃって」

彰吾はその頃の2人のベッドシーンを思い出してでもいるのか幸せそうに笑ったが、すぐに現実に引き戻されたらしく、塩をかけられたように元気をなくした。

「出産後もずっとこのままの姿でいてくれてもいいなっていうくらい、いとおしかったです。大きくなっていくお腹とか胸とか。神秘的で、獣みたいにちょっとワイルドで。でも産気づいてクリニックに行って……そこから自分たちの関係は暗転しました。暗転なんて言っちゃダメですよね。誰も悪くないんですよ。妻は頑張って赤ちゃんを産んだだけですし。感謝もしてます、もちろん」



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5