【後編】「私ってサバサバしてるじゃないですか？」自称サバサバ系迷惑女の実態が目を覆いたくなるようなおぞましさだった……。

【あらすじ】
「自称サバサバ系」の東郷葵（47）は気に入った店ができると毎回、他人に迷惑を振りまきながら自身の欲求を満たしていた。ある時は常連をいじり、ある時はスタッフにまで手を出す始末。だがしかし、そんな行動を続けていた結果当然のようにトラブルが起こるのだった。

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「彼に聞くとどうやら、わたしがいろいろ言ってるのバレてるみたいで。ちょっと行きにくくなっちゃったんですよね。それに３月４月って美容院結構忙しいんですよ」

ある月曜日。その日は初めて、彼が１人で家に立ち寄る予定になっていた。２人きりで家で会うのだ。葵は甲斐甲斐しく、食事を作り、お酒も準備万端。自分は帰宅後、シャワーを浴び、新調した下着を身につけた。

「ここのところ、あれ？って。いい感じなのかもと思う言動が増えてて。あるじゃないですか、付き合う前の駆け引き的な？ワンチャン、やっちゃうのかなと思ったりしてたんです。実際、かなり気に入っていましたし」

ところが、彼はその日ある男を伴って葵の家にやってきた。居酒屋のオーナーだ。

「家に上がるのは恐縮なので、近所のファミレスに来てくれないかと言われました。雲行き、怪しいなと思っていたんですが……」