ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿

「男なのになんでスカートはいてんだよ」幼少期のトラウマで男性が苦手なため風俗へ……
〜大泉りかの女風レポート Vol.11(前編)〜

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

「1年半前のわたしの写真、見ます?」

芽衣さんが差し出したスマホの画面に映っていたのは、髪の毛を短く刈り上げた、ほとんど男性に見える人物だった。黒いTシャツに黒いハーフパンツ姿で、化粧っけもゼロ。

官能小説家、大泉りかが、「男を買う」女の心の内に迫るレポートシリーズ。第十回は芽衣さん(仮名・31歳・会社員)の場合だ。

【第9回】セックスが嫌いな女は、なぜ女性用風俗に通い始めたのか?

※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。

***

「完全に男ですよね」

そういって笑う芽衣さんだが、いまは薄く化粧を施したショートボブスタイルで、黒いハイネックのニット、タイトなシルエットの巻きスカートを身に着けていて、どこからどう見ても正真正銘、女性の姿をしている。

しかし一年前までの芽衣さんは、スカートをはくことはなかった。その理由は子どもの頃に遡る。


「わたし、幼少期にいじめられていたんです。小学校一年生の時に男子生徒に『お前、男なのに、なんでスカートはいてるんだよ』ってコンクリートの道路に倒されて、身体の上でジャンプされたりの暴力を受けたんです。以来、スカートが一切はけなくなってしまったんです。

女の恰好をすると、危険につながるって思ったし、わたしは女として失格だっていう固定概念が生まれてしまったので、女として評価される土俵には乗りたくないって思うようになった。当然、性経験もゼロで恋人がいたことも一度もなかったです」


長年、女らしくあることに抵抗を抱き、悩み続けてきた芽衣さんだったが、一年ほど前、上司のパワハラが原因で休職したことをきっかけにカウンセリングに通うことにした。そこでわかったのは『実は女らしいことをしてみたい。恋愛がしたい』という願いを持っていることだった。
 

「けど、マッチングアプリとかで異性と出会える自信が、全然ないんですよ。

実は過去に一度、このままの見た目でもいいっていう男性と出会えるんじゃないかって思って、女らしくないまんまの画像でマッチングアプリに登録したことがあるんです。そうしたら『お前、男じゃん』みたいなメッセージが来て、嫌になっちゃって。例え出会えたとしても、30歳を超えているのに、経験がゼロで処女って引かれますよね。だから、まずは男性と触れ合ってみようと思って」
 

芽衣さんは、女性用風俗、通称女風で働くプロに頼んで、経験を作るとともに、テクニックなどを習おうと考えた。

客であれば「ブス」などと言われることもないだろうということも、後押しになった。

後編に続く

 

Text:大泉りか

「大泉りかの女風レポート」人気記事はこちら

「女性用風俗のお客は『経験のない人』と『経験の豊富な人』に分かれる」女風(ジョフウ)の情報サイト編集長が語る「オトコを買う女たち」

「女性風俗の客は120分の利用、一回の予算は2~3万円が多い」知られざる“女風”の世界で働く「男性セラピスト」の実態

「女性用風俗の利用者の4割は既婚者」女たちが風俗に通い、そしてハマる理由

「一度会ってから相手を決めたい」女性風俗のセラピストと出会える“コンセプトバー”の実態

婚活のために風俗通いを始めた33歳女の証言「女風はコスパがいい」

「どうせ死ぬなら…」うつ状態の処女が足を踏み入れた “女性用風俗”

▶︎【女風連載・第7回】女性風俗のセラピストと出会える“コンセプトバー”の実態


RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5