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LIFESTYLE 女たちの事件簿

閉学の恐怖は高校にも。「SNSでバズらせ、受験者増!」を狙った校長に、PTAが大激怒。経営難の私立高の深すぎる闇。

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「何も特色がない。」と杏美さんが指摘する彼女の勤務校は、かつては「超」がつくほどの進学校だった。東大や京大に進学する生徒も多く、「あの高校に通わせれば名門大学に進学できる」と言われていたほどだったのだ。ただ、その分指導の厳しい先生が多かった。


「今のご時世には、『厳しい先生』というのは合わないみたいです。当時厳しいけれど生徒の信頼を得ていた先生方の多くは引退されていますし、引退されていない先生方の多くは生徒や保護者からのクレームに悩まされています。『先生に否定的な言葉をかけられたので学校に行きたくない。』と話す生徒や『課題が多すぎてうちの子どもが体調を崩している。どう責任を取ってくれるのか?』などと電話をしてくる保護者が非常に多いのが現状です。厳しい指導で子どもに嫌われたとしても生徒に実力をつけたいと考えている先生方の多くは嫌になってしまうようです。
少子化が顕著になったのは1997年頃だが、私立校の経営に影響が出てきたのはここ5年ほどだと言われている。
「うちの高校もちょうど5年前くらいからですね。受験者数が減少傾向にあるので『指導が厳しい』という評判を覆そうという声が高まりました。学校を解放して生徒と先生が楽しそうに球技大会をする様子や、文化祭・体育祭で生徒たちがイキイキと活動している姿を見てもらうことにしたのです。それは結構功を奏したのですが、『指導が厳しい』という路線をゆるめたせいで進学実績はイマイチなものになってしまって……。」



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