どうしよう、コレ……。
本当ならこんなナンパのようなことに反応する麻希ではない。軽率な行動をとるのは好きではないし、面倒になりそうなことにはとても警戒してきた。
だが、爽やかな学生みたいな人だったからだろうか、修史にはあまり危険を感じなかった。
出張中も、自宅に戻っても、あのメモを捨てることができず、どうしようか悩んでいたが、よく見れば、Facebookのチャット機能であるメッセンジャーの文字。
ということは、Facebookのアカウントがあるということだ。思わず見てみると、そこには、IT系の麻希と同様の仕事のこと、プライベートで趣味のキャンプ、食事や好きな音楽のことなど修史の日常が公開されていた。
©Getty Images
過去の情報を見れば見るほど、麻希は修史に興味を持ち、もう一度だけ会いたいと思うように。そして1週間後、意を決してメッセージを打った。
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