——あれから、数日が経つ。
毎晩配信が終わるたびに、ナオトから「今日は通話いける?」というLINEが届き、梨花はそれにできるだけ応えるようになっていた。都合の良いファンだと思われていたとしても、毎晩、脱衣所では夫にも娘にも見せられない淫らな配信が私のためだけに行われていることを思うと抗えなくなってしまう——。
梨花は他のファンの知らないナオトの正体を知っていることに勝ち誇った気持ちになり、今日も「バーチャルなキャラクター」と、バーチャルな逢瀬を楽しむのだった。
Text:女の事件簿調査チーム
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