「……え?」
「リンキー美人だから、俺、ちょっとリンキーのエッチな姿見たいんだけど」
「そ、そんなこと言われても」
「ねえ、お願い。ちょっとでいいから、お願い。だめ……?」
毎晩のように聴いているその声に、今まで1ミリも欲情したことはなかったといえば嘘になる。こんなのはバーチャルなアイドルだからと言い訳をして、配信を聴きながらその声に梨花は確かに色気を感じ、ときに妄想をすることもあったのだった。
「じゃあ、ちょっとなら……」
梨花はそう言って、スマホを持って風呂場の脱衣所へと向かった。
©Getty Images
夫と娘が既に眠り、深夜に静まったこの家の中で、洗面所の大きな鏡の前で自分の服を一枚ずつ脱いでナオトに見せる。ナオトもまた、己の姿を見せる。
もちろん、ふたりの行為は夜が更けると共にエスカレートしていく——。
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