ライター・沢木文が、コロナ禍中でも花開く、婚外恋愛のリアルについて紹介する。
イベント関連会社に勤務する美香さん（仮名・32歳）は、結婚３年になる同じ年の夫がいる。夫とはマッチングアプリで「無難なタイプだと思って」と入籍した。しかし、彼女には永遠に手に入らない“本命”がいる。それは、新卒の頃から関係している10歳年上の上司だ。
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「夫は超真面目な理系男子ですよ。中堅のシステム開発企業でSEをしています。夫の勤務する会社は一般的にはあまり知られていませんが、BtoBではそれなりに名前が通っている。私は常々、“結婚するなら東証２部かJASDAQあたりのランクの市場に上場している会社の社員”と決めていたので、まさにドンピシャ」
夫は美香さんが初めての女性であり、浮気の気配もないという。
「たぶん、人間に興味がない。だから、結婚生活だってすごくラク。友達も数独とか鉄道とかそういう趣味で知り合った人たちですしね。たぶん、夫は私といるよりも、男友達といた方が楽しいんだとおもう。結婚だって、義両親が『この人にしなさい』と強制的に私を推したから入籍したようなものですよ。子供についてはお互いに欲しくないと思っています。利害が一致する最高のパートナーなんですよ」
話を聞いていると、どこにでもいる今時の夫婦に見えるのだが....
「私には、夫の他に愛している人がいるからです。その人とは絶対に結婚できないし、ラブホテルの外で会うこともできない。関係を持ってもう10年になります」
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