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LIFESTYLE 女たちの事件簿〜沢木文の【婚外恋愛ファイル】

【後編】大学時代からズルズル不倫。夫ではない「本命」と10年の蜜愛の果て。

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ライター・沢木文が、コロナ禍中でも花開く、婚外恋愛のリアルについて紹介する。

前編はこちら

ところで、彼の妻はどのような人なのだろうか。

「彼は何度聞いても、奥さんのことは話してくれないんです。どうしても知りたくなって共通の知り合いに聞くと、彼の奥さんは超大手のシンクタンクに勤務しており彼以上の年収があった。子供2人も優秀で、2人とも名の知れた私立大学付属の小学校と中学校に通っているそうです」


©︎gettyimages

「妻は旧姓で仕事をしており、何とかその苗字を聞き出して検索したところ、素晴らしすぎる記事がずら~っと出てきました。しかも、私よりスリムで、私よりも美人なんです。SNSを特定すると、私には絶対に買えない腕時計を付けた手で、逆立ちしてもムリな高級車のハンドルを握っている。交友関係もすごくて、私が大好きな有名なスタイリストとも相互フォローしていました。全く勝ち目がありません。その後、いろいろ調べると、彼とは大学時代の同級生で、卒業後にすぐに結婚しているということがわかりました。私が卒業したFラン大学より、偏差値が25も高いんです」

美香さんは「私と彼は、偏差値25差の恋なんです」と何度も言っていた。

「学歴コンプレックスはあります。だから拾ってくれた彼に対して、慕う気持ちが強い。あの時に、彼に拾ってもらえなかったら今の私はありません。今頃きっと、不本意なアルバイト生活を続けながら、絶望的な毎日を送っていたと思う。今はまがりなりにも年収は600万円を超えて、安定感がある夫と結婚生活を続けられている。それは彼のおかげだと思っています」

 


©︎gettyimages

 

そんな美香さんの夫は、妻がそんなことをしているとはゆめにも思わず、パズルや数式を解いているという。

 

Text:Aya Sawaki



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