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LIFESTYLE 女たちの事件簿〜沢木文の【婚外恋愛ファイル】

大学時代からズルズル不倫。夫ではない「本命」と10年の蜜愛の果て。

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彼は最初に関係を持ったときから、既婚者だった。「俺はカミさん一筋だし、オマエとは付き合う気もないよ」と言われたという。

「出会った当時、私は22歳、彼は32歳で子供が2人いた。私はいわゆる“Fランク”と言われる大学出身で、就職先が決まらずに迷走していました。そんなとき、今の会社にアルバイトとして採用されました。実家が料亭を経営しており、親の姿からプロジェクト全体を見る目が養われていたのでしょうね。バイト業務の非効率性に気付くとともに、その改善策を上に上げたりしているうちに、役員候補として辣腕を振るっていた彼から面談のオファーをもらいました」

彼は強い目力があり、カリスマ性がある。最初に会った時に「出会ってしまったと思い、子宮がうずきました」と振り返る。

「面談というのは契約社員として採用したいということでした。ノルマもあるけれどインセンティブもある。悪い話ではないと思い、話を受けたのです。そして、半年もしないうちに彼が想定する2倍の結果を出したら、正社員に内定。そのときの食事会で、私から“奥さんがいてもいい”と彼と初めての関係を持ったのです」

32歳の既婚者で役員候補の彼は、何においてもドライだったが、美香さんを認めている様子を端々に感じたという。大きなプロジェクトが成功した後に、「オマエのおかげだ」と頭をワシワシと撫でる。エレベーターや飲食店に入るときに、「一緒に入ろう」と腰を軽くたたく。


©︎gettyimages

「彼が欲情しているときは腰をつかむように抱くんです。使っていない会議室、ラブホテルに入るときなどによくその手つきをされています。彼はイエスマンが嫌いなので、私も意見をバンバン言いますよ。数年前につかみ合いのケンカになりそうになり、同僚が止めてくれました。その後に『俺たち、似ているよな』と求め合った時が、今まで一番最高だったと思います」

美香さんは結婚してから3年間、上司でもある既婚者の男性と、ずっと関係を持っているのだ。

「夫ともしていますよ。でもあまり強くない。そしてすごく遅いんです」

ところで、彼の妻はどのような人なのだろうか。

後編に続く

Text:Aya Sawaki



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