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アルファードの好敵手のはずだった!隠れ名車ホンダエリシオンはなぜ消えてしまったのか

安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

ホンダのミドルクラスミニバン「ステップワゴン」の新型のデビューが近づいてきました。ホンダのミニバンといえば、ステップワゴンより上位の「オデッセイ」が、2021年12月、惜しまれつつ生産終了となりましたが、以前はこのオデッセイよりも上位に「エリシオン」というラージミニバンが存在していました。

2004年に登場したエリシオン。トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」や日産「エルグランド」としのぎを削っていましたが、残念ながら2013年に生産終了となっています。エリシオンとはどんなクルマだったのか、その特徴や歴史を振り返ってみましょう。

 

■フラグシップにふさわしい、こだわりのミニバン

エリシオンが登場したのは2004年5月のこと。オデッセイよりも上位の、ミニバンラインアップのフラッグシップとしてデビューしました。

当時、ミドルクラスミニバン「ステップワゴン」を大ヒットさせていたホンダは、そのノウハウをエリシオンにもふんだんに取り入れつつ、ホンダらしい走りも追求。フロントデザインには、色味の異なるメッキを使用してコントラストを付けた横基調の大型グリルと、サイドまで大きく回り込んだ薄型ヘッドライトを採用し、安定感とダイナミックさを演出。サイドには各ピラーを光沢のあるブラック色とすることでグラスエリアとの一体感を持たせ、キャビン全体の開放感を表現していました。空力性能も意識した一体感のあるフォルムは、全高もやや低めに設定され、全体的にスポーティなフォルムとなっていました。

インテリアも、クルーザーのラウンジをモチーフとしたというデザインや広いグラスエリア、高級感のある加飾、先進的な「スーパー立体自発光メーター」などで上質な個性を演出。3列シートすべてに、ソフトな素材やスエード調の表皮を使った上質なソファのようなくつろげるシートを採用し、長さ、幅、厚みのすべてにゆとりを持たせるなどラージミニバンならではのゆとりの空間をたっぷり使う、上質なシートでした。

 

■低い全高ながらゆとりある室内高さで解放感はバツグン!!

搭載されるエンジンは3.0L V6 i-VTECと、2.4L 直4DOHC i-VTECの二本立て。V6エンジンの方は、走行状況に応じて6気筒燃焼と3気筒燃焼を切り替える可変シリンダーシステムを採用したことで、高出力・高トルクと低燃費を両立させていました。最高出力は3.0L V6モデルが184kW(250PS)/309Nm、2.4L 直4モデルが118kW(160PS)/218Nm、トランスミッションはどちらも5速ATです。

サスペンション形式は、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがトレーリングアーム式ダブルウィッシュボーンを採用。スポーティな走りを実現しながらも、リアはダンパーとスプリングを別体化することでハウジングをコンパクトにし、低床かつフラット化を達成しています。

8人乗りで、全高はライバルに比べて低めながらも、室内高は1265mmと比較的ゆとりのあるサイズを確保。後列にいくにしたがって約40mmずつヒップポイントを高くし、2列目、3列目でも開放感のある視界が得られるようになっていました。

2列目は両側パワースライドドア、フルオープン可能なパワーウインドウ(3列目はポップアップウィンドウ)、パワーテールゲートなど、使い勝手のいい快適装備が備わり、3列目シートは6:4分割チップアップ・スライド機構が採用されているため、多彩なシートアレンジも可能。2列目シートは対座が可能な回転機構もオプションで設定されているなど、ミニバンに求められえる機能も満載されていました。



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