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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】女友達の突然のデキ婚。相手は私の「セフレ」だった…

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そのいたずらっぽく笑う、マサトの小悪魔的な笑顔に乃江の心はぎゅっと掴まれる。ああ、この男がずるいのは今に始まったことではない。だからこそ、この男が好きなんだよな。乃江は腹を決める。

「俺が麻美と結婚した後も、麻美よりもエッチで可愛い乃江ちゃん。君は僕と仲良くし続けてくれるのかな?」

乃江の口元が、思わずゆるむ。

「……もちろん。なんなら今からでも」

©Getty Images

悩む間も無く、乃江はにやりと微笑んで答えた。ふたりはそのままファミレスを出て、マサトの家へと向かった。

 

女子大時代には周囲が馬鹿ばかりだと感じ、ひとりでコツコツと英語の勉強をしたり、簿記などの資格も取得した。そうやって頑張ってきた自分は、お世辞にも美人ではないかもしれないけれど、細身のスタイルには自信もあるし、職場で仕事ができる憧れの上司とは不倫関係にもなった。乃江は、そこでの満たされなさをマサトで時々発散していただけに過ぎなかった。

一方、麻美は昔から自分の容姿に自信があった。女子大時代には周囲がブスばかりだと感じ、ひとりでコツコツと美容に励んできたし、キャバクラで働いて男性のことも学んだ。東京に出てからもチヤホヤされていたけれど、年齢的な限界も感じていたからこそ、どこかで恋愛市場での競争は終わりにしたかった。麻美は、そこでのピリオドをマサトに求めていたに過ぎなかった。



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