【後編】女友達の突然のデキ婚。相手は私の「セフレ」だった…

同郷の友人の突然の結婚報告。彼女が結婚相手として見せてくれた写真には、自分もよく知っている “あの” 男の姿が……。

※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。

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「……わ、イケメンだね！」

「私もこの写真につられて最初は会いに行ってさ……」

麻美の話はこうだった。

©Getty Images

マッチングアプリでマッチングし、メッセージをやりとりしているうちに心惹かれ、数ヵ月前に渋谷の居酒屋でデートをしたこと。その日のうちに良い空気になり、相手の部屋で身体の関係を持ったこと。しばらくそんなデートとベッドインを重ねていたが、このままでは付き合っているのかどうかわからないなと思っていたタイミングで、まさかの妊娠が発覚したこと。それを相手に伝えると、相手は即座に「結婚しよう」と言ってくれたこと。商社での仕事をそろそろ辞めようと思っていた麻美には、それが都合よかったこと。麻美は続ける。

「しかもね、この人も北海道出身なの。名前はマサト（仮名）って言うんだけど、同郷の人で意気投合しちゃったんだよね、だから乃江もマサトと仲良くなれると思うよ」

「そうなんだ、マサトさん。しかし北海道にはイケメンが多いから誇らしいわぁ〜」

吐き気を飲み込んだまま、乃江は笑顔でおちゃらけながら答えた。

そしてカフェを後にし、駅前で解散した直後に、乃江はスマホを取り出してすぐさま電話をかけ始めた。