ライフスタイルは十人十色。おひとりさまもおふたりさまも大いに結構ですが、結婚というゴールをめがけて不幸なひしめき合いをしている男女のなんと多いことか。これは、そんな悩みの根幹を、“女のプロ”川崎貴子がぶった斬る連載です。
彼女が示すのは、その人に合った“歩むべき道”。情報の洪水の現代社会において、その人とは全く合わない道を選ぼうとして苦しむ人は少なくない。
さて、今回の相談者は、バツイチかつ銀座ホステスの経験がある美女。現在はフリーランスでPRの仕事をしている。仕事ができる女性ならではの物腰と、ツヤツヤの黒髪ロングヘア。それでいて、オノマトペ(擬態語)で表すなら“ちゅん”とでもいえるような、アヒル口につぶらな瞳の小動物感。それに加えて適度な魔性感もある、ぱっと見、婚活最強女子だ。
【川崎貴子】
2度の結婚を経験し、現在の夫は8歳年下のイケメンの元ダンサー。二女の母。乳がんの闘病経験も持つ。経営者、結婚コンサルタント、コラムニストとして多ジャンルで活躍中。
今回の相談者は、角田沙雪さん(仮名・34歳)。
角田さんのスペックはこちら!
年齢:34歳
職業:フリーランスPR
恋人:なし
交際人数:10人以上
結婚暦:1回
結婚願望:非常にあり
顔:育ちがよさそうで健康的。多くの男性を夢中にさせてきた実績があるガチ美女。
――今回の相談者は、婚活道場始まって以来、「結論が出るまで最も時間を要した」という人物だ。川崎貴子をして、「最初にあなたの願望が見抜けなかった」と言わしめた。
見た目はハキハキ、「仕事にやりがいを感じています」「結婚相手と成長していきたい」と語っていたので、同世代の男性との出会いを想定しつつ、試合……いや、相談を進めていたが、最後の最後でどんでん返しがあった。それは沙雪さん本人も気付かなかった、「埋蔵された願望」だったのだ。
今回の川崎貴子は、いわば「遺跡発掘人」だ。
本人もわからなかった、「本当の願望」を正確に掘り下げていった。これはその発掘過程のレポートでもある。
沙雪:今日はよろしくお願いいたします。
川崎:そうだ、沙雪さんは私の友人の経営者(イケメンで某財閥創業者の末裔)と親しいのよね。彼もずっと独身よね。
沙雪:あ、そうです。あの方とは、戦友です。お互いに恋愛がうまくいかないので、よく反省会をしています。私、ここ最近、2年交際した彼と別れたんです。彼とは付き合った当初から、将来を約束しており、同棲もしていたのです。
川崎:別れた原因は何だったの? 言えることだけ教えてね。