CAR 得するクルマ生活

燃費にいい運転は、ハイブリッドとガソリン車で違う!

安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

暑くなるこれからの季節、車に乗車中はエアコンが欠かせなくなります。それにともない、燃費も悪化します。場合によっては、10パーセント近くも燃費が悪くなる……ということも。

コロナ禍で、人との接触をできるだけ避けるため、クルマで移動する方が多いかと思いますが、ガソリン車とハイブリッド車では、「燃費改善に効果的な運転」がちょっとだけ違うことを知らない方も多い様子。

そこで今回は、燃費に効果のある運転方法をいくつかご紹介。「燃費にいい」と思ってやっていたことも、実は逆に燃費を悪化させていた、ということも!?

 

■ガソリン車は「ふんわりアクセル」

環境に配慮したクルマの運転方法として、経済産業省も推進している「エコドライブ」。なかでも、発進から5秒間で時速20Km程度までを目安する「ふんわりアクセル」を心がけることで、10%も燃費が改善する、とされています。

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ガソリン車は、「ふんわりアクセル」と「一定速走行」を心がけ、車間距離を十分にとって、無駄な加速・減速を行わないのが、低燃費運転のポイント

また、走行中に車速を上下させない「一定速走行」を心がけ、車間距離を十分にとって、無駄な加速・減速を行わないようにすると、低燃費な運転をすることができます。もしクルマに瞬間燃費計があれば、たまに見ながら、アクセルペダルの踏み加減を調節してみることも効果的です。

 

■ハイブリッド車は「ググッ」と加速、「パッ」とアクセルオフ、「フワッ」と巡行

ハイブリッド車の場合、燃費を伸ばす心得としては、「エンジンを使う時間を極力短くして、モーターで走行する時間をできるだけ増やす」ことです。

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ハイブリッド車は、加速はググっと、十分な速度に達したら、アクセルを離す

信号待ちなど、完全停止したところから発進するようなシーンの場合、モーターの持つ特徴、「初動からのトルクの強さ」をフル活用して、「ググっ」とやや強めの加速を行ってスピードに乗せます(もちろん、前走車がいる場合は、前走車の動きにあわせてください)。ここがガソリン車とは違う点です。

目標車速(一般道では50~60km/h)に近づいたら、アクセルペダルを完全に「パッ」と戻し、エンジンが止まる瞬間を、音や振動、メーター内の表示で確認します。クルマへ「もう加速する必要がない」と認識させることがポイント。巡行走行中は、エンジンが起動しているのか否かを常に感じながら、アクセルペダルをこまめにもどし、エンジン休止状態を続けるようにしましょう。スピードが落ちてきたら、少し強めに加速をして、また巡航速度に乗せたらアクセルペダルを離す、といった操作をします。

筆者は直近だと、新型ヤリスハイブリッド(HYBRID Z 2WD)にて250kmほど走行し、実燃費33km/Lを出せました。カタログにあるWLTCモード燃費は35.4km/L(市街地モード35.5km/L、郊外モード38.8km/L、高速道路モード33.6km/L)ですから、我ながら頑張ったと思っていましたが、40km/L近い数字をたたき出す猛者もいるそうです。上には上がいたと、衝撃を受けました。

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ヤリスハイブリッドは、最も燃費のいいグレード(2WD、HYBRID X)で、WLTCモード燃費は36.0km/Lという驚異的な燃費性能を誇る

ちなみにハイブリッド車は、一般道を時速30~60kmで走行するのが、一番得意とするシチュエーションです。逆に、高速道路の上りのような、常に駆動力を必要とするシチュエーションでは、ハイブリッド車のよさは、あまり感じることはできません。

 

■燃費に効くポイントはほかにも

・タイヤの空気圧
とても重要なのに、気にしている方が少ないのがタイヤの空気圧です。タイヤは指定空気圧よりも低い状態で走行すると、走行中のタイヤのたわみが増すことで、転がり抵抗が増加し、燃費は悪くなる傾向になります。タイヤの転がりが悪いことで、運転していてもクルマの加速が鈍く感じます。

・荷物は最低限に
「積んでおくと安心だから」とか「降ろすのが面倒で」などの理由で、クルマにはなにかと荷物を積み込みがちですが、クルマが重いと当然ながら燃費は悪化します。

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クルマの中の余計な荷物は、歯磨き中の水道出しっぱなしと同じ 面倒でも、必要のない荷物は降ろそう

・暖機運転は行わない
その昔は「必要」とされていた暖機運転ですが、性能が向上した近年のクルマでは、アイドリング状態での暖機運転は必要ありません。エンジンをかけたらすぐに発進しても大丈夫です。最初はゆっくりと動かして、10分くらいは暖機走行を心がければOK。ただし、何日もクルマを動かしていない場合や、冬の寒い日などは、様子を見ながら走行を開始してください。

 

■空いている時間を狙い、道に迷わないよう計画的に

アクセルワークの工夫で、カタログ燃費をこえることができるか、ゲームのように楽しみつつドライブをするのも、面白いかもしれません。

しかし、どれだけ燃費のいい運転を心がけても、道に迷って無駄な移動をしたり、渋滞に巻き込まれてしまっては意味がありません。事前に、ゆとりを持ったドライブ計画をたてることが、何よりも「燃費にいい運転」となります。

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無駄のない楽しいドライブは、地球にもお財布にも優しく、いいことしかない

また、各ドライバーが、低燃費な運転である「エコドライブ」を心がけることで、事故や渋滞を引き起こしにくくなる、という効果も期待できます。環境にもお財布にも、社会にとってもやさしくなるエコドライブは、「ドライバーのマナー」として、心掛けたいものです。

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:AC,TOYOTA
Edit:Takashi Ogiyama

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吉川賢一ポートレート吉川賢一(自動車ジャーナリスト)1979年生まれ。元自動車メーカーの開発エンジニアの経歴を持つ。カーライフの楽しさを広げる発信を心掛けています。

 

 



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