黒いオフショルのドレスに身を包んだパツキンのお姉様。ボサノバ風のBGM。彼方からライトオンで迫る1台のクルマ。『若いというだけでは、手に負えないクルマがある。』と天の声。
かつてこんなスバラシイらしい中年向けキャッチコピーがあったでしょうか。コレ、懐かし過ぎる日産レパードのTVCMの1本です。
しかし、このクルマをもっとも有名にしたのはTVドラマ『あぶない刑事』。もうお馴染みですよね。コールサインは『港302』とか『港303』とか、まあ、まちまちなんですが、メリハリ効いたストーリー展開に夢中になった中年も多いかと思います。
この劇中車に採用されたモデルは、第2世代にあたるF31型レパード(1986-1992年)。日産が『Feel the Beat』と提唱していた時代、スゴく元気がありました。東京モーターショーでコンセプトカーの『MID4』を発表しワクワクさせてくれた思い出も脳裏を過ぎりますね。
F31型レパードが採用するパワーユニットは、2ℓのV6自然吸気エンジンをエントリーモデルに、最終的には3リッターV6ターボまで発展。ステアリングのセンターパッドにはクルーズコントロールやラジオ操作のスイッチが設けられ、また、確かオプションでデジタルメーターが選べるなど、まさにパーソナルクーペと呼ぶにふさわしいモデルでした。なんたって、ライバルがトヨタ・ソアラでしたからね。
今回オジャマしたお店は、このF31型レパードに特化した専門店『カーショップフレンド』さんです。 代表の金澤さんは「社長が触ると壊すから……なんてメカニックたちにいわれますよ(笑)」と気さくな感じ。
でもココは板金からエンジンOH、ダッシュボードの再生まで自社で行います。もう職人というか、まさにプロフェッショナルな集団でした。
冒頭のシーンはご愛敬。なんせシロウトですから。とはいえ、中年コンビは中古車とアイリ嬢が大好きです! YouTubeの「中年と中古車」コメント欄で、取材してほしい車種や激励コメントをいただけると、中年なりに喜びます。どうぞよろしくお願いします。
Text:Seiichi Norishige(中年B)
Video:Yoshihide Shoshima
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カーショップフレンド
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