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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine

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親愛なる読者諸兄、紳士淑女のみなさま、日曜日はいかがお過ごしだったでしょうか。この日曜日は、小春日和という言葉がぴったりの陽気でしたね。

久しぶりにバッチリ睡眠が取れたので、腰が痛くない! 奇跡です。爽快といってもいいほどです。昨晩、長風呂のあとに温湿布「モーラステープ」を貼ったのがよかったのでしょうか。人体は不思議です。

ルンルン気分で一個人の「腰痛特集」を読み、番茶をすすっていると(老境か!)、掃除機をかけていた妻からお告げがありました。

妻「オッ、調子よさそうじゃん?クルマの掃除しておいで!」

栗P「はい、よろこんで!」

やる気茶屋でのバイト経験はないのですが、パブロフの犬的に口をついた自分が怖い……。大丈夫だろうか、また発作が起きやしないだろうか……。抜き足差し足、忍び足で掃除機を胸に抱き、愛車の掃除を始めます。

厳しいチェックがあるので、塵芥はすべて取り除かなくては…

 

クルマ掃除というのは、腰痛持ちにとっては苦行にほかなりません。屈む動作が多く、腰に相当な負担がかかるからです。焦るなよ、俺。ゆっくり、ゆっくり……そう、その調子だ。雲竜型、そう横綱土俵入りの要領で徐々に徐々に腰を曲げるんだ。

なんとか痛みもなく掃除を終えて部屋に戻ると、触れるだけで感電しそうなほどエネルギーの娘が突進してきて「お山公園、お山公園!」と目に涙を連れて絶叫します。

どうやら、お山のある公園に連れて行ってくれと哀願しているようです。よっしゃ、行こ!

しかし、今思えば、それが運の尽きだったのです……。

事件は、この公園で起きた!

 

10分ほど自転車を走らせて「お山公園」として知られる「動坂公園」に着いたころには、腰がシクシクと痛みだし、自転車を降りるだけでも一苦労。しかし、それはこれから始まる地獄への序章にすぎませんでした。

娘「パパ、一緒に滑り台しよう」

栗P「う~んと、パパはここで見ててあげるね(腰痛いし)」

娘「うわーーん!!!!!! 一緒にやる!」

 

結構高いのね?

 

男なら闘う時が来る…。胸に響くのは「あしたのジョーのテーマです。南無三! とばかりに滑り降りると、ががががが! という摩擦の衝撃が尾てい骨を通して体中に響き渡ります。痛いなんてもんじゃない。錆びたカンナで腰の骨を削られているようです。

娘「どうして泣いているの?」

浜崎あゆみのような問いかけをしてくる娘には悪いんですが、今日はもうおうちに帰ろう。

滑り台よりはるかに高くそびえるお山公園のシンボル。

 

ダメだ!お山の上から一緒に滑るのは、パパの腰がよくなってからにしよう。

田中正三ばりの直訴も聞き入れられず、私はお山公園のシンボルから滑走。30分ほど、ロダンの考える人になりました。

人の痛みがわかる…そんな大人になってほしいな(撮影/四歳児)

 

スマフォーのイクメンには、まだまだ道が遠そうです。それでは今日はこのへんで。みなさんのお仕事に幸あれ~。


                                  Text:栗P



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