「可愛いじゃないですか!ウチなんて、嫁が頭がキレるので口では勝てないですよ!論破されて撃沈です(笑)パートナーは少し抜けているほうがよくないですか?山本さんが色々教えてあげれば解決するじゃないですかっ!」
それはそうだが、彼が応えてくれた回答は本質的な解決に至らなかったようだ。
そして夫婦間の会話のズレに悩んでいる矢先だった。年末年始に山本さんの実家へ帰省した際、事件は起こった。
「帰省したとき関東大震災に関する番組を見て『100年前って江戸時代だよね?江戸から100年かぁ』と発言していて、恥ずかしい思いをしました......。100年前が江戸時代なわけないだろってツッコミましたが、その場で笑っている人はいませんでしたよ。いい大人なんだからそれくらい知っておけよ......わからないなら余計な発言しないで黙っておけばいいのにとイライラしてしまったんです」
実家から帰る車の中で、妻へ山本さんが感じている件について述べたようだ。
「前から思ってたんだけど、ちょっとは本とか読んで学んだほうがいいと思う。俺はたまに恥ずかしいと思うときがある。一般常識レベルの問題も知らないし、受験を経験してるならわかるはずの常識がわからないじゃん?外で恥かくから、今日みたいな発言はやめたほうがいい。あと、ワンチャンとか若者言葉を使うのも、30代の人には適してないよ」
「えっ……?人のことバカにしすぎじゃない?友達にはそういうふうに言われないし、頭が悪いって言われているようでとっても気分が悪い!」
理解してもらえず、その日は口をきかずお互い眠りについた。
☆夫の苦悩は妻へ届くのかー。後半では「大人なんだから一般教養くらいは身につけてほしい」と思う夫と物を知らなすぎる妻の振る舞い、夫婦のその後について詳しくリポートしていきたい☆
取材・文/錦城和佳