「大人気ないですよね。正直時代錯誤も甚だしいと思います。Aさん自身は、そのやり方で出世をしてきたのでしょう。いわゆる伝統的な日本企業はまだまだそうなんだと思いますが、うちのような中小企業は変化していかないと若手が寄り付きません。それに…」。
太一さんは言い淀んでいたが、ここだけの話といいながら、実情を明かしてくれた。
「実際のところ、出社しないと作業が進まない上層部に問題があるんじゃないかと思うんです。と言いますのも、今の若手は資料作りなんかもPCだけでなくタブレットなどを使って、すいすいやっていますし、ちょっとした手直しであればスマホでも簡単にやれてしまいます。それに引き換え、デジタルに疎い上層部は資料をプリントアウトしろなんて言うレベル。会社で誰かを頼らないと仕事ができないから、出社を求めるところもあるんじゃないかな?と思ってしまいます」。
さらに太一さんは続ける。
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