【後編】「部活動は保護者がやって」教員のブラック化を抑制する代わりに生まれてしまった現代部活動の歪みとは？

平日放課後の部活動だけで十分だし、大会で毎回銅賞だって構わない、と意見する保護者も当然いたという。

「その保護者さんは『有志で進めてください』と言いましたが、じゃあクラブチームの立ち上げや運営・管理をやってくれる方、いますか？と聞いても誰も手を挙げないんです。それはそうですよね。そんな面倒しょいこみたくありません」

結局その日は皆さんでああだこうだ議論した末、「子どもたちの意思がいちばん重要なので、自分の子がクラブチーム参加を希望するのかどうなのか各自確かめましょう」ということになって終わりました。

「うちの子に聞いてみると、やりたいけど、せっかくやるならちゃんとした先生についてほしい、と生意気なことを言っていました。その指導者探しを保護者にやれと言うんですよ。ただでさえ仕事と家庭で大忙しなのに？」