倫世:そうなんですよね。相手の人生観や家庭観に自分をアジャスト(調整)することではないんですよ。でも結婚=幸せという価値観に引きずられてしまう。
川崎:それを自覚しているだけ立派。私もそうだけれど、何よりも世間体を重視するという親の元に育っているじゃない?「みっともない」とか「恥を知れ」とかね。
倫世:それ、30代前半に付き合っていた元彼にも言われました。「休日に昼から酒を飲むなんて、みっともない」とか「女性なのにハンカチを持っていないなんて、恥を知れ」とか。
川崎:戦前の話? 昭和初期のお父さん? その彼はどんな人だったの?
倫世:彼も同じ年の同業他社で、偏差値が高い日本を代表する大学を出ていて、イケメンかつスポーツマンで、無双無敵な人でした。
川崎:その大学ってことは、いわゆる「偉大な母」がセットの可能性が高い。
倫世:すご! なんでわかるんですか? 彼の母親は超絶な教育ママでした。独自の教育メソッドで、彼を超名門の中高一貫校から、その大学に現役で合格させた。彼と母親は二人三脚で学歴を極めた結果、彼は誰もがうらやむいい生活をしている。それゆえに彼は「母に感謝」がデフォルトなんです。どこに行っても「今度母と来たいな」「ここは母がいいって教えてくれたんだ」などと言う。
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