「僕はそうは思いません。ただ、仕事にはがむしゃらに努力してきましたが、育児や家事については置き去りにしてきた感が否めません。きちんと責任の取れる大人でいたいと思う気持ちはありますし、これまで仕事ではそうしてきたつもりです。しかし、家庭ではそうではなかった。今は仕事上でもそういう気持ちが持てなくなってしまって…悶々とする日々です」。
平塚氏はこう話す。
「厳しい大人でいるのにはそれ相応の覚悟が必要です。嫌われ役になることもあるでしょうし、何よりも責任を負わなければなりません。仕事でも家庭でも同じですが、どちらも厳しい大人でい続けることはかなり難しいことのようにも感じます。もっともいいのは、自分に厳しい大人にいることですが、それもまた一筋縄ではいかないのが現実ですね…」。
自分で自分を律することのできる大人になるには、一体どうするべきなのか。思わず、考え込んでしまった。
取材・文/悠木 律
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