「1番大きな理由は自分のモチベーションかもしれません。コロナ禍を経て、雇われ役員としての働き方に疑問を持ってしまったんです。そろそろ潮時かなと。今は個人で仕事を受けることもできる時代ですし、その働き方がリアルになっていくにつれて、厳しく指導することも減っていったように思います」。
なるほど。やはり厳しくする側にもパワーがいるということか。
「それにね、息子にろくに育児をしてこなかった親父に何も言われたくないと言われたことは大きかったですね。今からでは遅いとは思いますが、家族と向き合う時間をなんとかして増やしたいです。会社のメンバーと向き合っている場合じゃないなと。このままでは息子が我が社でいう、仕事を取ってこれないメンバーになってしまう、むしろもうなっているのかもしれません。せめて、仕事をする上で大切なことくらいは息子に伝えたいと思っています」。
がむしゃらに努力する20代、30代は、もう過去の栄光なのだろうか。
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