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【後編】都内億ションで欠陥発覚!修繕&補償を勝ち取るために最も必要なこと

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「岩山先生や弁護士をはじめ、多くの人に協力していただきましたが、自分の大切な家であるからこそ、多くの時間を割いて考え、行動できたんだと思います。仕事と両立するため、朝は4時起き。とんでもない量のタスクに起き上がれなくなるほど、疲弊したこともありました。それでも諦めず、人生をかけることができたのは、当事者意識があったからにほかなりません」。

今、このタワマンの市場価値は販売当時に比べて、120〜160%上昇しているという。これは、工藤さんの並々ならぬ努力の結晶ともいえよう。

最後に岩山氏に聞いた。

「今回工藤さんが費やした時間や労力を考えると、仮に弁護士に依頼をしていたら、相当な額になっていたと思います。何度もいいますが、欠陥のないタワマンはおそらく夢のまた夢。どんなマンションであっても、究極、探せば欠陥は見つかります。それを入居前に判断するのは、ほぼ無理。だからこそ、不具合がみつかったときが勝負なんです。さらにいえば、その後の対応は理事長の力量にかかっています。マンションに住むのなら、その辺りをしっかりと鑑みて選ばなくては、それこそ取り返しのつかないことになりますよ」。

きちんと建てられた真っ当な家に住む。それがこんなに難しいことだとは、多くの人は知る由もない。しかし、これが現実だ。今の世の中は、情報に溢れている。どんな人であっても勉強をすることができる時代ともいえよう。大手だから安心、高いから安心。そんなまやかしに騙されないようにするためには、常にアンテナを貼り、学び続けなければならないと今回の工藤さんの偉業は、そっと教えてくれるような気がした。

取材・文/滝沢 悠



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