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【超異例】築25年の欠陥マンションを、丸ごと建て替え!巨大企業に打ち勝ったマンション理事長が「命を削って訴え続けたこと」

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「あの声で とかげをくらうか ほととぎす」 この世の森羅万象のウラ側を、FORZA STYLEの取材班が徹底取材。あなたの暮らしを守る、独自レポート。

怪文書を回され、嫌がらせに泣き…欠陥マンションの建て替えのウラにあった、血の滲む苦闘。

いま、建築業界を激震させているマンションがあることをご存知だろうか。

そのマンションが竣工したのは今から28年前の1995年12月8日。販売会社のうちの1社にJR九州が名を連ねたことから、高倍率で分譲されたものの入居当時から「欠陥」が多発。

疑問を持った住民が立ち上がり、2000件以上の欠陥住宅を調査し、その紛争に携わってきた日本建築検査研究所とタッグを組み、「築25年で全建て替え」という偉業を成し遂げたのだ。

その立役者とも言えるのが、悪しき闇を暴いた同研究所代表の岩山健一氏と奇跡を勝ち取った理事長佐々木太さん(実名・70歳)だ。

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「建て替えを見ないで、途中で亡くなった同士もいる」と語る理事長の佐々木さん(写真右)

日本の建築裁判ではありえない事例。いったい、このマンションに何があったのか。その苦闘を取材した。

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天井と壁の間にある隙間

 

問題となったベルヴィ香椎は、博多から電車で30分ほどの離れた閑静な住宅街にあるマンションだ。最寄り駅からすぐの立地で眺望も抜群。

晴れた日には、部屋によっては福岡タワーも見えるという。マンションは壱番館から十番館まで全部で8棟(四番館と九番館は欠番)。グレーとホワイトのタイル貼りの高級感ある外観は、欠陥とは程遠いように思える。

ここで長らく理事長の職につき、異例の建て替えを成し遂げたのが佐々木さんだ。

「この6月末で長かった理事長の職をやっと辞しました。今は、ホッとしているというか、すべてを忘れて癒されるために湯治にいきたい…そんな気分ですよ」。

大きな笑顔で迎えてくれたその姿に、厳しさは見えない。しかし、これまでの戦いに話が及ぶとその顔つきが一変した。

「1995年の12月に引っ越したと記憶しています。もともとは七番館がよかったんですが、とにかく販売元の1社がJR九州だということでものすごい倍率だったんです。30倍くらいでしたかね。結局抽選に外れて、がっかりしていたところにキャンセルが出たと連絡がきました。それがこの六番館だったんです」



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