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【後編】都内億ションで欠陥発覚!修繕&補償を勝ち取るために最も必要なこと

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「マンションの欠陥をディベロッパーやゼネコンに認めさせ、その上で改修や補償を勝ち取るにはマンション全体の気持ちをひとつにまとめる必要があります。そもそもここは都心の数百戸あるマンションです。地位や職業はみんなバラバラ。さまざまなバックグラウンドを持つ人が住んでいます。その人たちの心を同じ方向に向けなくてはならないんです。人間関係の希薄化が進み、価値観が多様化する現代社会において、それがいかに難しいことだったのかと今、改めて感じています。今後は他人同士が助け合い、同じ方向を向いて、大きな何かを成し遂げるということがさらに難しくなっていくんじゃないですかね。これはある意味で社会問題なのかもしれません」。

もし、今マンションの不具合に悩んでいる人にアドバイスをするなら?と工藤さんに聞いてみた。

「いろいろな意味で、解決は困難を極めると思います。まず、必ず解決には大きな責任がのしかかります。生活の基盤である住まいに関わる問題なので、途中でやめるわけにいきません。一度始めたら、途中でいかなるトラブルに見舞われたとて、後戻りはできないんです。私は小さいながら10年に渡り、会社を経営していますが、この責任は経営者の責任よりもはるかに重いと感じますね。さらに解決に至るまでには、多くの労力と時間を要します。平日はディベロッパーとゼネコンとの協議、休日は住人との面談と時間がいくらあっても足りないというのが実情です。僕ら夫婦は仕事はもとより、幼い我が子との大切な時間までも犠牲にせざるを得ませんでした。そこまでしてもやりきるという覚悟が必要だと思います」。

工藤さんがここまでやり遂げられたのは、理由はどこにあるのだろう。



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