「3スクロール分くらいありましたかね……。愚痴が書かれた長文LINEがくるなんて、心臓が止まるほどに驚きました。仲間はずれにしてるって……。
そんなことないし、誘っても拒否しているのはM美のほうだし、文章も支離滅裂。とんだ被害妄想ですよ。確かに次男の家族はよく実家に遊びに来るし、仲も良いですよ。だからといってグルになっていじめているなんて、絶対なかったですよ」
それから半年後、智子さんの夫の還暦祝いをしようとホテルでの食事会を開催したが、案の定M美さんだけ不参加だったようだ。
「長男にも長文LINEのことを相談しようと思ったんですが、どこまで言えば良いのかわからず……。話してM美にキレられるのも恐いですし、相談できるのは同じ職場のパート仲間だけ。でも彼女たちはお嫁さんとの関係が良好なようで、具体的なアドバイスはもらえませんでした」
それからは、家族行事の連絡はM美には一切せず、長男のみにしていたようだ。
「実は、次男嫁はM美のことがあまり好きではないようです……というか、嫌いなようですね。家族行事に来ない非常識な人間と思っているようですよ。
愚痴を言ってきても同調することはなかったんですが、ある日次男嫁から驚きの事実を聞いてしまったんです」
話によれば、M美はSNSのストーリー機能を使い、義実家の愚痴や夫である長男や育児についての愚痴を度々投稿しているというのだ。
「SNSの機能はよく知らないんですが、短めの動画や画像を投稿できるらしくて。ラフに投稿できるので流行っているみたいですね。
家庭内トラブルや愚痴をSNSで繋がっている人に発信していたなんて、恐怖を感じるし気分悪いですよ」
第一印象は人当たりが良く、清潔感があり知的でハキハキしていた長男嫁。
だが彼女は、頑固で家族行事にも一切参加しない、被害妄想癖がある女性だったのだ。☆後編ではそんな一癖ある長男嫁・M美と、姑・智子さんの「家庭内内戦」と、その後の関係の「劇的改善」についてレポートする☆
取材・文 錦城和佳