【後編】ネタバレ先輩が読めなかった『VIVANT』。あなたは正しく読める？

平塚氏はこう話す。

「ネタバレはそこかしこに溢れています。人気漫画の最新話をYouTubeで解説したり、動画撮影したドラマをSNSにアップしたり、見かけたことがあるという人がほとんどではないでしょうか。これはこれから観る人の楽しみを奪うだけでなく、文字や映像をそっくりそのまま抜き出していたとしたら、著作権の侵害になりかねません」。

昨今では「ネタバレあり」という表記もよく見かけるようになった。

「ネタバレされたい人もいるでしょうし、テレビドラマを見てみんなで盛り上がるのもわかります。でも、少し配慮が欲しいですよね。聞きたくない人もいるかもしれないっていう。ネタバレ先輩に少しでも伝わっていればいいんですが」。

『VIVANT』に関しては、TBSの公式YouTubeにネタバレともとれる動画があがったことも話題になった。ネタバレまでもエンターテイメントにする、新しい一手かもしれない。ただ、お気に入りのドラマを観る前にネタバレされたら…それは勘弁して欲しいと思うのが一般的だろう。少しだけ、周りに配慮する気持ちを忘れたくはないものだ。

取材・文／悠木 律