【後編】ネタバレ先輩が読めなかった『VIVANT』。あなたは正しく読める？

「ああやって、お土産とか貰うの正直困っているんです…と打ち明けられて、まじ、勘弁してほしいと思いました。ネタバレ先輩と社員の間で板挟みになっちゃうじゃないですか。だから、ああ、大変ですねと軽くあしらっていたんですが…」。

社員はことあるごとにはるなさんに相談を持ちかけてきたんだという。その雰囲気を察したネタバレ先輩は、ある日、みんなの前でとんでもないことを言い出したというのだ。

「社員と付き合うのはまずいんじゃない？といきなり言われました。私とその社員が親密にしているように見えたんでしょうね。もちろん付き合っていませんし、彼にも私にもパートナーがいるかもしれないのに、本当にデリカシーがないというか、こういう発言ってハラスメントに当たると思うんですけど…」。

ほかの先輩たちは、はるなさんに冷たい視線を送ってきたと話す。

「こういうのが面倒だから、ひっそり文句も言わず、適度に話を合わせてきたのに…。違いますと小さく否定しましたが、誰も信じなかったでしょうね」。