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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「免許返納したとたんにお父さんの頭が弱って困っとる」と泣きつく母......車が相棒だった老父の悲しき顛末

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。
▶︎前編はこちら

前編あらすじ】

車好きだった越中日菜子さん(仮名)の父はある事件をきっかけに免許返納を決意。自分の父親が人殺しになる可能性がなくなり安心したのも束の間。思いもよらぬ出来事が日菜子さんたちを襲う。

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「高齢者が免許の返納をためらう理由の中で最も多いのは『交通手段がなくなるから』と言われているようです。運転が好きだからとか生き甲斐だからという人は、少数派なんだと。でも、父はその少数派だったと思います。免許を返納してからの父はどんどん弱ってしまいました」

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©Getty Images

母親の方は、もともと運転には執着がなかったそう。免許を自主返納しても、地域のコミュティバスでスーパーに行きさえすれば不自由は感じなかった。一方の父親は一気に外出の機会が減ったせいか、気落ちし、あまり言葉も発しなくなったという。

「車で撮影旅行に行けなくなると同時に、写真のコンクールに応募することもやめてしまいました。長年乗った愛車は、父にとっては単なる足ではなく、撮影の相棒だったんですね。母は歩いて近所を撮ればいいなんて言いますが、父は車で走ることで自由になれる感覚や、見知らぬ土地で撮影をする楽しみを愛したんだろうと思います」

父が免許を返納したあと、母からしばしば日菜子さんのもとへ電話がかかってくるようになった。



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