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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後半】美容男子を貶める50代親父たちの化石のような価値観がもたらす最悪の結末

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時代遅れでは表せないほど、遅れた価値観。これが多くの50代の価値観なのだろうか?

「最終的にその日、一番冷静だったのは息子です。じっと夫の暴言を黙って聞いていました。そして静寂が訪れたそのとき、一言こういったんです」。

ー1人になるのは、親父の方じゃない?

「この一件で、夫への信頼は地に落ちました。会社でうまくいっていないのももはや仕方ないのかもしれない…そんな風にも思いましたね。こんな人とこれから数十年の老後を暮らすと考えると不安しかありません。本気で離婚を考え始めたのも事実です。息子は夫と話すことはもうないと言っていました」。

平塚氏はこう話す。

「いくら子どもであっても、ジェンダーハラスメントはゆるされるものではありません。確かに昭和の時代を生きた我々は男だから、男のくせに、女だから、女のくせにと言われることの多かった世代です。ただ言われてきたからと言って、それを誰かに言っていいということにはなりません。男らしさや女らしさについて、各々に考えがあること自体は否定されるべきことではありませんが、それを人に対して強要することは、いただけませんね」。

息子はすでに大学進学に際して家を出る意思を固めているという。

「東京に行きたいと言っています。もともと勉強は得意な方でしたが、今回の一件でよりいっそう力が入っていますね。それだけが不幸中の幸いかな」。

世の中は変わり続けている。その事実から目を背けると大きなしっぺ返しを食うことになると思い知らされる。子どもであっても1人の人間だという認識を忘れてはならないと肝に銘じたい。

取材・文/悠木 律

 



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