佐々木さんは、調整に奔走することになる。
「まずは特別対策本部を作り、説明会の準備をしました。とにかく、ほかの棟の方々の理解を得ることが重要だということは明白でしたから。説明会では予想通り、かなり厳しい反発の声も。でもめげている時間はなかったですね。とにかく六番館の理事を中心に特別対策本部に集まり、知恵を絞りました。みんなで手分けをして、知り合いに話をして…地道に、とにかく地道に理解を求めました」。
まずひとつめの関門は総会の10日前に締切日を迎えた出欠票提出だ。
「ここで一定の数がわかると踏んでいました。欠席の方は、委任状もしくは議決権行使書を記入することになるので、賛成か反対かが一目瞭然です。しかし、この日までに未提出の方がいらっしゃったんです。未提出のまま欠席となるとその票は反対票として数えられてしまいます。ですから、なんとしてでも提出をいただきたかった。出欠票の出ていないご家庭に提出のお願いにまわりましたね」
特別対策室で提出された出欠票を確認するとギリギリのライン。まさに瀬戸際だったという。
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