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【超異例】築25年の欠陥マンションを、丸ごと建て替え!巨大企業に打ち勝ったマンション理事長が「命を削って訴え続けたこと」

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「玄関ドアについては、“建物の傾斜が不具合の原因であることは否定できないと思われる”とされました。しかし、“杭底部は支持層以下まで達していると考えられるため、傾斜の原因と断定することは難しい”と。結論としては、玄関ドアの開閉など、住む上で不便な項目については対応するが、傾斜等の原因は特定できなかったという内容でした」。

この報告を最後に窓口はまた福岡商事に移り、JR九州と直接連絡することはできなくなった。

「私自身、ここで引き下がるわけには行かないと思っていましたが、マンションは個人の持ち物であり共有の持ち物でもあります。1人の意見で引き下がらないとは言えないのです。結局、総会に諮り、弁護士と専門家がいる調停に持ち込むことになりました」

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分厚い調停資料

2017年のことである。

「調停に持ち込む資料はすべて1人で作りました。とはいえ、建築に対する知識が豊富だったわけではないのでかなり勉強しました。しかし、素人だけではどうしても限界があります。そんなときに出会ったのが、一級建築士の友人です。毎朝の日課のウォーキングで顔見知りになったのですが、彼が本当に親身になって相談に乗ってくれたんです。竣工図の見方や資料作りに至るまで、ありとあらゆることを彼から教えてもらいました。本当に感謝しています」。

しかし、この調停でも埒が明くことはなかった。

「調停は8回に渡りましたが最終的に調停員がすべて辞退したんです。最終的に双方の求めているものが乖離しすぎていて、話をまとめることは困難だと裁判長1人に結審されてしまいました。10ヶ月近く費やしたのに、この結果。本当にやるせない気持ちでした」。

岩山さんは調停の是非についてこう話す。



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