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【超異例】築25年の欠陥マンションを、丸ごと建て替え!巨大企業に打ち勝ったマンション理事長が「命を削って訴え続けたこと」

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「これは長い戦いになるという予感がありました。それに反して、理事長の任期は1年です。1年では到底、真実に辿り着くことはできない。

しかも、相手は理事長が交代するのを待っているだろうと考え、翌年も継続できるように理事会にはかり調整をしました。そして、2017年ついに傾きの原因と考えられる杭の調査に乗り出しました」。

佐々木さんをはじめとする管理組合は、ボーリング調査を実施。相手が地元の超一流企業・JR九州を含むこともあり、調査会社の引き受け手がなく、やむを得ず関東からやってきた会社が調査をしてくれたそうだ。そして調査の結果、本来届いていなければならない支持層と呼ばれる固い地盤まで届いていない杭があることが判明した。

「その結果を持って、以前雨漏りの際に担当をしてくれたJR九州の人に直接問い合わせるとすぐに調査にやってきました。内容はレベル、クラック、玄関扉及び杭と私たちとほぼ同じ。結果も私たちのものとほぼ同じでした。杭についてはX1が支持層に届いていないという内容でしたが、我々がもっとも怪しいと思っていたのは、11号室の真下にあるX4という杭です。真上からボーリングをするとどうしてもテラスや廊下に穴を開けなくてはなりません。この時はまだ忍びない気持ちがあったので、外側から斜めに掘ることになりました」。

杭があるという反応が出なかった。「反応がないということは、杭が届いていない証拠になる」と佐々木さん達は詰め寄ったが、JR九州側は「反応がない」ことは認めるものの、「杭が届いていない」ということを認めることはなかった。岩山さんは調査の精度の問題だと話す。

「ただ調査すればいいというわけではないんです。きちんとしたエビデンスがなくては、相手が瑕疵を認めることはありません。実際、私が行った検査ではこの杭は4mも足りませんでした。正確な調査を正確な方法で行うことの重要性を物語っていますね」。

後日、正式な回答書が送られてくる。



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