順子さんがストレスに胃を痛めている間、夫は地元の友達とスナックに飲みに出かける。墓参りだけ済ませれば、あとの義務は友達との飲み会のみ。その他は、飲んで食べてテレビの前でゴロ寝していればいいのだ。
「羨ましい。これぞ休暇、って感じです。私は実家でも絶対にあんなふうにグータラできないから、もう住む世界が違うって感じ」
そう話す順子さんは、本来であれば気兼ねなく羽を伸ばせるはずの自分自身の実家でも、気を遣って立ち働き、さらに窮屈な思いをして疲れ切ってしまうのだという。
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